「婆」では、東ティモール出身の娼婦を描きました。
その女性の暗い歴史を暴いていくのが、若い金髪の娼婦であるジュディーでした。
この写真の右側にいるピンクのシャツを着た女性がそれです。
ストーリーの中で、ジュディーはかなりきつめの女性として描きました。
ただ、性格はいたってまじめで、売春で稼いだお金で赤子を育てながら、美容師になるための学校へ通っていました。
町を離れる時、私と通訳(リキシャ運転手)と彼女と写真に写っている女性の三人で中華屋台に行きました。
その時、ストリートチルドレンが楽器を奏でてお金を乞うていたのですが、彼女がその演奏にあわせて、突然道のど真ん中で踊りだしました。その姿がピンクのシャツとともに今でも目に焼き付いています。
ちなみに、左側に写っている黒髪の女性。彼女はスマトラ沖の地震の際に、津波の被害にあった女性です。
津波、戦争、あるいは洪水や干ばつのような出来事っていうのは、ギリギリの生活をしている人の人生をいっぺんにひっくり返してしまうことがあるんですよね。
売春婦にしても、物乞いにしても、そうなった理由を訊いてみると、多くの場合、そうした出来事があります。
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