「水の祈り」で書いた薬師です。
『神の棄てた裸体』は当初18話でした。
ただし、18話にすると、本の価格がかなり高くなってしまいます。そのため2話〜3話削るようにという指示がでました。
けど、これがナカナカ難しい。
というのも、「性」をテーマにした場合、男と女とでは感じ方がまったく違うのです。
男にとっておもしろいところと、女にとっておもしろいところが明らかに異なるのです。
執筆の時は、それを分けて、これは男用、こちらは女用として描いていました。だから、削除する段階になると、男の意見と、女の意見が異なってくるのです。(ちなみに、担当して下さった編集者が女性、部長さんが男性でした)
結局、まずフィリピンを舞台にした話と、スーダン人を主人公のした話を削除しました。
(フィリピンがキリスト教国家であるというのが理由、スーダン人の話はひとつだけアフリカがでてきているというのが理由でした。ちなみに、原稿を読んだ僕の弟は削除したスーダン人の話が面白かったと言っていたのですが)
で、あともうひとつ削るかどうかという時に、この「水の祈り」が候補にあげられていたのです。理由は、ひとつだけ「純粋に良い話」であるためというのが理由でした。
ただ、僕が「純粋に良い話」を入れたのにはわけがありました。
その前に「銃声の子」「花の都の遺児」「切除」という暗い話がつづいていました。
そして、そのあともラストである「浮浪児の渇き」と「幼い乳」という重い話がきます。
その間で、「純粋に良い話」を入れることで、クッションとしたかったのです。そのクッションがあってこそ、ラストがいきてくるのではないかと思ったのです。
結果として、「水の祈り」は掲載されることになりました。
めでたし、めでたし。
※上記、フィリピン人の話、スーダン人の話については、2008年中に、雑誌にて全文掲載する予定です(各40枚前後)。
掲載誌が発売になりましたら、ブログ等でお知らせいたします(2007年9月現在)
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