「物乞う仏陀」取材写真



物乞う仏陀
 ■詳細
  2005年10月 文藝春秋社刊
 ■内容
  アジアの路上で出会う子供のもの乞いや障害者の背後にある現実を描く。
  アジアの暗部を描きながら、清々しい読後感を与える稀有の書。

 ■メディア掲載
  本書のメディア掲載の詳細についてはこちらをご覧ください。





「カンボジア」

カンボジアでは、当初から「地雷」を取材しようと思っていました。いうまでもなく、カンボジアは地雷の被害を被っている国です。
だから、というのも何ですが、とにかく地雷被害者の物乞いが多かったですね。単なる障害者とか、単なる貧困者というのは物乞いになれないのです。物乞いになる最低条件として地雷被害があるのです。(本文へつづく



カンボジア」

ポルポト時代を生き延びた障害者として登場したヴィシナ―です。
僕は取材をする時は、かならず自分が調べていたことを打ち消す発想をします。
たとえば、ヴィシナ―を取材する前は、リンが登場する地雷障害者の取材をしていました。(本文へつづく


「ラオス」1

水頭症の子です。ラオスでの取材は本当に困りましたね。
というのも、『物乞う仏陀』の旅では、「障害のある物乞い」を中心に取材をしようと思っていたんです。しかし、この国にはそもそも物乞いがいなかったんです。(本文へつづく


「ラオス」2

左の写真は、ミャンマーの田舎の村の話にでてくるトンディーさんです。
右の写真は、不発弾でつくられた畑の「柵」ですね。本の中では「戦争文化」として紹介してものです。
実は、このトンディーさんのところには、ガイドと運転手と僕の三人でいったのです。(本文へつづく


「タイ」

タイの盲目のカラオケ歌手です。左側の男性は本の中で「ミナイ」という名前で登場しています。
そうそう、この取材のことで、ひとつ思い出深いことがありました。バンコクなど大都会の暑い国では、夜に働きはじめる物乞いなども珍しくありません。(本文へつづく


「べトナム」

ベトナムの話にでてくる産婆・トイさんです。この話は評判が良かったですね。特に女性からの支持がすごかった。
個人的に感想を送っていただいた方や話をした方は、ほぼ全員この話を面白いといってくれました。(本文へつづく


「ミャンマー」

『物乞う仏陀』で、質問されたのが「ミャンマー」篇だけ異なるということです。
一つだけ一話構成ですし、施設のスタッフを主人公にした話です。他の章と全然違います。これには理由があるのです。実は、施設の話の前にハンセン病についてのストーリーがあったのです。(本文へつづく


「ミャンマー」

ミャンマーの障害者を受け入れている教会です。
上記のように、精神的な病をもっている人を隔離するようなことがあります。
写真でこう見るととても「きつい」イメージを抱くかもしれません。正直僕もそうでした。
しかし、設備もなければ、専門知識もない。そんな状態で受け入れをしていれば、こうせざるをえないのです。(本文へつづく


「スリランカ」1

スリランカでは、日本語のはなせるお坊さんがでてきましたね。右側の男性がその人です。
日本にいると、医療の設備とかそんなことを考える機会はありません。少なくとも、文句をいうことはあっても、満足するということはない。(本文へつづく


「スリランカ」2

スリランカの田舎を訪ね歩いた時に、小人症の女の子が出てきました。
真ん中に立っている子がそれです。
この取材の前、僕はカナダ人がやっている障害者施設にお邪魔していたんです。
その人はスリランカ人の奥さんをもらって、そこで障害者施設をつくっていたんですね。(本文へつづく


「ネパール」

ネパールの中に、麻薬中毒者がでてきたかと思います。
左側の写真が、ヘロインで足にやけどをおった男です。この時は、取材の場所に困りましたね。ヘロイン中毒の路上生活者なんて受け入れてくれるところはありません。仕方なく、友人の知り合いのレストランでやったんですが、すぐに追い出されてしまいました。(本文へつづく


「インド」1

こちらは、マフィアに内蔵を抜き取られた男性さんです。ムンバイ(ボンベイ)の話の中に登場していた人です。実はちょうど真ん中に一本(胸からおへその上あたり)、脇腹に一本(ここは肝臓の摘出した後です)に手術痕があります。そして、見てわかるとおり、右足が膝から切断されています。(本文へつづく


「インド」2

本の表紙の一部にもなった「レンタチャイルド」です。
『物乞う仏陀』のクライマックスの話ですが、いやはや、本当に参りました、この取材は。
本文へつづく


「インド」3

ボンベイ(ムンバイ)のラストシーンに、子供が出てきたかと思います。
マフィアに目をつぶされた子供がじゃれてくる。しかし、僕は焦って何もできない。やがて、通行人が子供を追い払ってしまう。
そんなシーンです。(本文へつづく


「インド」4

インドの話の中で「サンタ」というマフィアがでてきます。写真の男性がそれです。
本には書きませんでしたが、彼は家がありませんでした。
一応拠点のようなものはありましたが、下っ端のチンピラというのは路上生活者同然なのです。(本文へつづく





もっと写真をご覧になりたい方
徳間書店より『地を這う祈り』というフォトエッセー集を出しています。
カラ―(一部モノクロ)で世界の写真を載せています。


『地を這う祈り』(徳間書店)
 定価 1600円+税
 頁数 205ページ(カラ―&モノクロ)

著者初の写真エッセー集です。
これまで約15年間、世界を歩き回ってきました。そこで撮りためた写真は数万枚。そこから厳選された写真に、長編エッセーをたくさんつけ、さらに取材の裏側を赤裸々に明かしていきます。
カラ―(一部モノクロ)写真と文章を合せることで、これまでとは違った世界を抜き出し、提示できればと思っています。
目を伏せたくなることもあるかもしれませんが、それが写真が示す現実であることも事実なのです。


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