どの都市にも、路上に座り込む障害者はいます。 その中で、よく見かけるのが「路上の障害者芸術」です。
タイでよく見かけるのが盲目のカラオケ。 その周辺諸国だと盲目の伝統楽器の演奏家が多いですね。 その国や地域に伝わる古い笛や弦楽器を奏でるような人たちです。
一方で、足が悪い人がよくやるのが絵や雑貨。 たとえばマレーシアの首都クアラルンプールなどを歩いていると、車椅子の人が針金で飾り物をつくって売っているのを見掛けることがあります。
また、足に障害のある人だと絵描きも多いですね。 足が悪ければ、手先の器用さを武器にするというのもあるのでしょう。 たとえば、写真の老人は両足に障害をもっていますが、ご覧のとおり立派な路上画家です。 クアラルンプールのシャングリラホテルのすぐ近く、バーやディスコがひしめいている地域で、夜になると現れて、デモンストレーション代わりにその場で絵を描いて売っているのです。
物乞いと路上芸術どちらが儲かるかわかりますか? 場所や障害にもよるんですが、平均すれば圧倒的に芸術の方が売れます。 クアラルンプールでは、乞食はよほど重度の障害がなければ稼げませんが、芸術家はほとんど常に地元の人や観光客に囲まれています。
ある路上画家はこんなことをいっていました。 「最近は、絵を描いても描いても足らないから、バイトで絵描きを雇って、そいつの分も俺のものとして売っているんだよ」
さすがです。
ちなみに、発展途上国を歩いていると、本当に足に障害をもっている人が多い気がします。 尋ねてみると、大体ポリオですね。小児麻痺。
実際、日本からポリオが激減したのは、つい最近なんですよね。
僕の小学校の担任の先生もポリオで片足を引きずってましたし、親戚にも一人います。
ポリオのような伝染病が障害者を増やしているというのは、とてもよくあることなんですよね。
だから「アフリカからポリオを根絶しよう」といったようなスローガンがあるのですが、運動云々の前にもっと「ポリオとは何か」「ポリオになったらどうなるのか」「途上国でポリオになるとはどういうことなのか」ということを伝えていかなきゃ現実味がありませんよね。
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