どこの国でも「一番安く手に入るドラッグ」はシンナーです。
数十円から数百円程度で何十回分ものシンナーを購入することができます。

そのため、アジアのスラムや路上を回っていると、よく子供たちがシンナーを吸う姿を本当によく見掛けます。
アフリカや中央アジアなどでは、シンナーを変えない人たちがビニールや発泡スチロールを燃やしてその有毒ガスを吸って酩酊しようとしていることもあります。

そもそもシンナーとは何なのでしょう。
簡単にいってしまえば、シンナーの中にある有機溶剤に中枢神経を麻痺させる作用があるのです。そのためシンナーを吸うことで幻覚を見たりすることができるのです。

では、なぜシンナーを吸うのでしょうか。
人々は決め付けるような言い方をします。

「空腹感を紛らわすため」
「孤独を消すため」
「若気の至り」
「私たちが背を向けているため」
「両親の放任主義のせい」

どれもこれも御尤もな意見です。
しかし、そんなことを言ってどうなるのでしょう。

目の前の子どもたちは「楽しいシンナー遊び」に夢中になっている。
一方で、こちらは「シンナーという死の遊び」を前にして何と言っていいの変わらないでいる。

一番重要なのは、両者の間にある「どうしようもない隔たり」のようなものについて考えることなのです。偉そうに他人を論じるのではなく、この隔たりが、なぜ、どうしてできているのかということを考えなければならないのです。

考えたってどうにかなるものでもないかもしれませんが、少なくとも、ふんぞり返って「○○のせいである」というよりはマシでしょう。





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