女性二人がもっている大きな袋は「廃品回収」のための袋です。
ここに拾ったゴミを入れて、リサイクルのために業者に売って、その日暮らしをしているのです。
ここは、インドネシアの田舎町です。
僕は『神の棄てた裸体』の取材のためにこの女性二人を追っていました。
実は廃品回収をするストリートチルドレンが売春もやっているという情報を得ていました。それで「兄弟の秘め事」のような話ができないかと追っていたんですね。
僕は三日三晩彼女たちを追いつづけました。
いつか、売春をするような現場に出くわすのではないかと思って待っていたのです。
連日夜明けから彼女たちを追っていてヘトヘトでした。正直、本当に売春をしているなら、早くその証拠を見せてほしいとすら思いました。
そんな時、ふと夕立のような激しい雨が降ってきました。僕はさすがに彼女たちは廃品回収の仕事をあきらめて売春に走るのではないかと期待しました。けど、二人はどちらかということなくゴミ袋の中からビニールをとりだして、頭に引っかけて、「もうひと働きするから待ってて」と言い残して去って行ってしまいました。
その時、路上に生きる姉妹のたくましさのようなものを感じて、思わず撮った写真がこれです。
|
|
|