足に障害がある場合、日本では車いすに乗って移動することになります。
しかし、車いすがない場合、人は這ってあるかなければなりません。それがこの写真です。

アジアでは、このように四つん這いになって張っている障害者を時々みかけます。
『物乞う仏陀』の取材をはじめたばかりの時、僕はこのような人たちが怖くてなりませんでした。なぜか「怖い」という思いがあったのです。
しかし、思い切って話をして、仲良くなると、「単に車いすがないからこうしているんだ」ぐらいにしか思わなくなりました。

たぶん、取材っていうのは、そういう「変化」が必要なのだと思います。
最初に○○というイメージがある。付き合っていると、それがなくなってくる。
そして、その何もなくなって、対象を「ただの人」として見られるようになった時、何かが浮き彫りになってくるのだと思うのです。

面白いノンフィクションであればあるほど、それができている。
対象と向かい合って、「ただの人」であることを認め、その上で対象を描こうとしている。
けど、それもなかなか簡単なことじゃないんですけどね。





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